丸山歯科新聞2014 秋

丸山歯科新聞

実は安全なレントゲン

 私達は、知らず知らずのうちに一人当たり国内平均一年で(ミリシーベルト)の放射線を浴びています。これを、自然放射線と言い、主に大気や大地から放出され、食物からも摂取しています。


 例えば、一日二!の水を一ヵ月飲み続けると、飛行機で東京からニューヨークを往復すると、牛肉をg食べると摂っています。ちなみにを超えると、がんの発生など人体に影響を及ぼす可能性があります。


 当院では、非常に弱い放射線を使用し、コンピュータで画像処理できるデジタルレントゲンを使用していますので、従来のフィルムレントゲンの十分の一の量で撮影出来て、人体への影響はほとんどありません。定期検診で必要な全体撮影はなので、二万回撮影しても大丈夫という計算です。


 レントゲンは、見えな

い場所の診査診断には必

要です。これからも、安

心安全の医療を皆様にお

届けできるよう、努めて

参ります。

イラスト
 スタッフの歯科雑誌勉強会
口腔粘膜を見てみよう

 現在、我が国は超高齢社会を迎えています。その様な中で、いつまでも好きな物を美味しく食べて頂くお手伝いをする事が、これからの私達歯科医院の役割です。お口の中に発生する疾病の中には、むし歯や歯周病はもちろんですが、口腔粘膜(舌、口唇、頬の内側、上あごなど)の病気もあります。


 加齢と共に口腔粘膜を作っている細胞の代謝が低下する事で、粘膜免疫の働きは低下します。また、唾液が出る腺が縮む事と噛む力が低下する事によって、唾液の出る量も少なくなります。さらに、お口の中を洗い流している唾液の働きも徐々に低下してきます。様々な原因によって、口腔粘膜はがんを始めとする病気が発生しやすい状況に変わります。


 喫煙、過度の飲酒、むし歯、不適合な詰め物やかぶせ物などが原因で、口腔粘膜を作っている細胞が傷つけられて、がんが発生する事もあります。がんは早期に見つかれば治る病気です。


 定期検診でむし歯や歯周病だけでなく口腔粘膜にも目を向けて、小さな変化を見逃さない事が必要です。また、日頃から患者様ご自身が注意して見て頂く事が大切でもあります。

日本国際歯科大会に
参加してきました

 さる、十月十一日十二日にパシフィコ横浜にて開催された、四年に一度の「日本国際歯科大会」に参加して参りました。


 今回は海外から歯科界における一流演者が多く集り、世界の歯科医療の今を把握出来る大会でした。カナダ人の歯科衛生士と片言の英語で話し、最新器具に触れ、使い心地を確認する事も出来ました。


 また、今回は数多く小児の口腔機能やケアについて講演されており、日本人の不慮の事故の第一位に窒息がある事から、歯科でよく噛む事を指導する必要があると、話していました。子供のうちからよく噛む習慣をつける事、お口の中に関心を持ち、歯科医院での口腔ケアの普及が進む事で、予防歯科の先進国となれると、今後の目標に繋がる話を聴いてきました。

次回は、来年一月に発行致します。

       (7号担当飯野・犬塚)

集合写真 集合写真