丸山歯科新聞2014 春

丸山歯科新聞

齲蝕と歯周病

 毎年六月にある「歯の衛生週間」。今年度からはその呼び名が五五年ぶりに改称され「歯と口の健康週間」となりました。今年は六月四日から十日までで、その期間は墨田区でも歯科医師会等でイベントが行われます。

 歯やお口で悩まされる病気は大きくニつに分類されます。

 一つはムシ歯。専門的には「齲蝕・うしょく」と呼ばれ、お口の中の細菌が砂糖とくっついて歯の表面に停滞し続けると、ムシ歯が出来始めます。

 もう一つは「歯周病」。歯周病は歯を支える周囲の組織(歯肉や骨)に起こる病気の総称です。歯肉に限られた炎症を歯肉炎。歯を支える組織にまで炎症が及び骨が溶けてくる炎症が歯周炎です。実はこの歯周炎の状況が、一般的に言われている歯槽膿漏です。

 お口の中には様々な菌が存在しますが、お口の中を清潔に保つ習慣がついていれば悪さをする細菌の活動を抑え、ムシ歯や歯周病を予防することが可能です。

 ご自身での日々のケアに加え、歯科医院での定期的なチェックや歯石除去をお勧めします。

 スタッフの歯科雑誌勉強会から
糖尿病と歯周病の関係

 糖尿病は、身近な生活習慣病の一つとして、様々な合併症を引き起こす事で知られています。喉の渇きやトイレの回数が増える等の症状は、極端に悪くならなければ発症しない為、大多数は無症状で発見が遅れる事があります。高血糖の状態が長く続くと、免疫機能が上手く働かず、感染しやすくなる事や、傷の治りが悪くなる事等の影響があります。


 お口の中の問題では、少しの磨き残しでも、歯肉に炎症が起きる可能性が高くなります。また、歯肉の深い所にある歯石(汚れ)を取る等、出血があるような処置をした後の傷の治りが遅れる原因となります。


 血糖値が正常に近づくと、歯周病も良くなり、歯周病が治ると血糖値が正常に近づくという論文も出ています。

 まずは、全身の健康管理が重要です。もし、糖尿病になってしまった場合、

食事制限と適度な運動で血糖値のコン

トロールをして、その

上で歯磨きや歯科医院

での定期的なクリーニ

ングを行い、歯周病に

なりにくくしていくこ

とが大切です。

くま
四代目、誕生!

 この度、院長のご子息である四代目・丸山敦央君が歯科医師として新たな出発を切る事となりました。

 学生時代には柔道部で大活躍し、歯学部の全国大会では、二年連続団体優勝を勝ち取りました。そ

の他、文化祭実行委員等、学校行事にも積極的に参加され、真面目で優しい人柄です。

 今まで三代続いてきた、医療知識や志を絶えることなく引継がれ、地域に根ざした医療を、皆様にこれからも変わらず提供していけるようにと、考えております。現在は、大学病院にて研修中です。

お知らせ

 四月九日(水)より七月二三日(水)までの間、当院長丸山満博が大学の講師勤務の為、毎週水曜日は休診致します。その間、振替で土曜日診療を行います。詳しくは、受付までお尋ね下さい。

 ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

次回は7月に、発行の予定です。

(7号担当椙山・飯野)

四代目